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【考察】名探偵コナン 工藤新一が犯した犯罪についての判決【第一話part2】

 

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全国の私のブログファン、コナンファン、法律家を志す人たち…お待たせしました!

 

こちらの記事では、名探偵コナンにおける「これって犯罪なのでは?」という行為を実際の裁判にかけて処罰し、そこから得られる青山先生のメッセージを読み解いていきます!

 

今回こそあのジェットコースターでの殺人…ではなく今回考察したいのはこちらです。

 

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青山剛昌作「名探偵コナン」第1巻17頁(小学館 1994年発行)

 

こちらのシーンです。

 

主人公である工藤新一がヒロインである毛利蘭に、大好きなホームズの凄さを伝えるため見知らぬ女性の手を握り、どんな女性か当てます。

 

今回はこの件について新一が犯した罪について判決を下したいと思います。

 

また管理人である「た」は法律に関する知識が皆無なため、友人であり東大法学部生でもあるB君に依頼しました。

 

判決文はこれから法律を学ぼうとしている新入法学部生、司法試験受験生、ロースクール生にも大変参考になると思います。

 

また法律の勉強をしていなくてもコナンファンなら必読の内容です!

 

※新一は未成年のため実際は少年法の適用があり、処罰されません。

今回は未成年ということは無視しています。

 

 

それでは判決いきます!

 

判決

主文
被告人は無罪。

理由
本件で、被告人が被害者の手を握った行為は、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例5条の構成要件をみたさない。以下述べる。
確かに被告人はいきなり面識のない被害者の手を握ったのであるから、上記の行為は被害者を一定程度困惑させるものである。行為直後の被害者の反応も、同人の困惑や驚きを示すものであった。
しかし一方で、被告人が触れたのは被害者の手という末端部分であり、顔や胸といった繊細な部分とはいえない。また、被告人が被害者の手を握った時間は約1秒と短いことも考えると、被害者に与えたショックは大きくない。そして、手を離した後、被告人は被害者に話しかけている。その内容は、被害者の運動歴を問うもので、奇妙ではあるものの、被害者に嫌悪感を与えるほどの内容とまでいえない。また、上記行為の時間・場所は、人気の無い夜道などではなく、人の多い昼間・遊園地であった。被害者が助けを呼ぶことは容易だし、不審人物を監視する目もあったといえるから、その分被害者に対して与える不安感危険感の程度も低かったといえる。
そうすると、上記行為は被害者に対して身体の危険を感じさせたり心理的圧迫を与えるほどのものとまでいえず、「人に不安を覚えさせるような行為」(同条柱書)にあたらない。
また、「人を著しく羞恥させ」(同柱書)るともいえない。
よって、被告人の行為は罪とならないから、主文のとおり判断した。

 

おまけ
気持ち悪いじじいが、夜道で女の子に声をかけながら手を握った場合には有罪になるかもしれません。
また、触る部分が胸付近だとしたらいくらイケメン新一とはいえ、有罪は免れないでしょう。

 

 

…。

えっ、新一さん大丈夫なんですか??。

個人的にはデート中に全然面白くない話してるだけでも0点ですが、見知らぬ女性の手をいきなり掴んでも処罰されないなんて…。

しかもおまけを読むとイケメン新一だったからこそ大丈夫だったともとれますね。

 

問題のシーンに対する管理人の意見

僕は工藤新一になりたい…。


なぜならこのブログの管理人である僕はこんな風に初対面の女性と会話することができないからだ。


見てくれこのページの新一を…。


初対面の年上の女性にの手をいきなりつかみ、女性の手をしっかり見て推理しているではないか。

 

こんなコミュ力、僕にはない。

 

このコミュ力があったら友達作り、学校生活、面接、新歓、上司への気遣い、そのすべてがうまくいきそうではないか。


まるで僕が手に入れられなかったものを全て持ってるようだ。

 

しかしここで僕は気付いたことがある。

 

作者である青山剛昌先生は1963年生まれ。
俗にいう第二次ベビーブーム(1971~74)を肌で体感しており、これを境に日本の出生数は右肩下がりを続けている。


出生率の低下による影響は雇用の悪化、年金や社会保障の若者の負担増加、住宅需要の変化など多岐にわたる。

 

青山先生はこの流れを食い止めようとして、このシーンを描いたのではないかと僕は思う。

 

つまり僕のような奥手な男性に向けて
「こんな感じで女性とはフランクに話すべきなんだよ」
というメッセージに思えて仕方がない。

 

このシーンの新一を見てもわかるようにナンパが目的ではない。
しかしこのように気軽に異性と会話することができたら、いつか運命の人に出会うかもしれない。

 

 

名探偵コナン…。なんていい漫画なんだ(泣)。
前回の社会への警笛だけでなく、我々草食系男子(死語)にも光を与えてくれるなんて…。

 

こりゃ今後も作品から目が離せないぞ!

 

ただし最後に注意があります。


おまけにもあるように、気持ち悪いじじいが夜道で女の子に声をかけながら手を握った場合には有罪になるかもしれません。


我々は新一みたいにイケメンにはなれない。
しかし清潔感は手に入れることができる!


最低限清潔感は必要だぞ!というのもメッセージのひとつではないかと僕は考えます。

 

 

…そして「平成のホームズ」になるのが新一の夢だが
もうすぐ平成終わっちまうぞ!急げ(?)新一!!!

 

 

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